セントラルヒーティングとは

セントラルヒーティングは、一箇所で熱源を作って、その熱を各部屋に配って家全体を暖めるシステムです。
エアコンやストーブのように部屋ごとに暖房器具を設置する必要がなく、家全体を効率よく暖めることができます。
セントラルヒーティングは、古代ローマ時代に床暖房として発祥しました。その後、18世紀にイギリスで温水セントラルヒーティングが開発され、19世紀にはヨーロッパ全域に普及しました。
ヨーロッパでは、セントラルヒーティングが非常に普及しており、多くの家庭でセントラルヒーティングが設置されています。

セントラルヒーティングの仕組み

セントラルヒーティングシステムには、温水式、温風式、蒸気式などがありますが、
弊社が取り扱うセントラルヒーティングの種類は、温水式セントラルヒーティングシステムです。

熱源機はガスボイラー、電気ボイラー、石油ボイラー、がありますが、
弊社が取り扱う熱源機は「薪ボイラー」です。薪ボイラーで温められたお湯は、循環パイプを通じて各部屋のラジエターや床暖房に送られます。
ラジエターとは、温水によって温められた金属製の板です。ラジエターから熱が室内に放出され、部屋を暖めます。

薪ボイラーを選んだ理由

薪ボイラーは、化石燃料を燃焼させる従来のボイラーと比べて、環境負荷が少ない暖房システムです。
1. カーボンニュートラルである
薪は、燃焼しても二酸化炭素を排出しないカーボンニュートラルな燃料です。これは、薪が成長過程で光合成によって二酸化炭素を吸収しているためです。一方、石油やガスなどの化石燃料は、燃焼時に二酸化炭素を排出するため、地球温暖化の原因となっています。
2. 地産地消による環境負荷の低減
薪は、地域で生産された木材を利用することができます。そのため、化石燃料のように長距離輸送する必要がなく、輸送に伴う環境負荷を低減することができます。
3. 森林の整備に貢献する
薪ボイラーの普及は、間伐材などの未利用木材の有効活用につながります。間伐は、森林の健全な育成に必要不可欠な作業ですが、費用がかかるため、放置される森林も多くあります。薪ボイラーの普及は、間伐材の需要を増加させ、森林の整備に貢献することができます。
4. 災害時のエネルギー源として活用できる
停電などの災害が発生した場合、薪ボイラーは省電力で暖房や給湯を行うことができます。温水ポンプは省電力なので、小さな蓄電池を装備していれば、災害時のエネルギー源として、薪ボイラーは重要な役割を果たすことができます。

薪火の効果

薪火の遠赤外線は、私たちの健康に様々な良い影響を与えてくれます。
1. 血行促進
遠赤外線は、体の深部まで届き、毛細血管を拡張させ、血流を促進します。血行が促進されると、酸素や栄養素が体の隅々にまで行き渡り、疲労回復や老廃物排出、冷え性改善などの効果が期待できます。
2. 温熱効果
遠赤外線は、体の表面だけでなく、内部からも温めることができます。そのため、体の芯から温まり、冷え性や肩こり、腰痛などの症状を緩和することができます。また、体温が上がることで免疫力も向上します。
3. デトックス効果
遠赤外線による温熱効果は、発汗を促進し、老廃物や毒素を排出するデトックス効果をもたらします。汗をかくことで、毛穴の汚れも落ち、肌の健康にも良い影響を与えます。
4. リラックス効果
遠赤外線は、副交感神経を活性化させ、心身をリラックスさせます。ストレス解消や安眠効果が期待でき、睡眠の質を向上させることで、疲労回復にもつながります。
5. 筋肉の疲労回復
遠赤外線は、筋肉の緊張をほぐし、疲労回復を促進します。運動後の筋肉痛やコリを緩和し、体の回復を早めてくれます。
6. 免疫力向上
遠赤外線は、体の深部温度を上げることで、免疫細胞の活性化を促します。免疫力が高まることで、風邪や感染症にかかりにくくなります。

セントラルヒーティングシステムの利点

セントラルヒーティングシステムは、家全体を暖めるための集中型の暖房システムです。このシステムには、従来の暖房器具を使用するよりも多くの利点があります。
1. 家全体の温度差が少ない
セントラルヒーティングシステムは、家全体を均一に暖めるように設計されています。これにより、部屋ごとの温度差が少なくなり、ヒートショックのリスクを軽減することができます。
2. 快適な室内環境
セントラルヒーティングシステムは、温風や輻射熱によって部屋を暖めます。これにより、空気が乾燥しにくく、ホコリやカビの発生も抑制されます。
3. ランニングコストの削減
セントラルヒーティングシステムは、部屋ごとに暖房器具を設置するよりも効率的に暖めることができます。これにより、長期的に見るとランニングコストを削減することができます。
4. 室内の空気が汚れない
セントラルヒーティングシステムは、室内では火を使わないので、室内の空気を汚しませんし、一酸化炭素中毒のリスクもありません。
5. 環境への負荷が少ない
セントラルヒーティングシステムは、高効率な機器を使用することで、環境への負荷を軽減することができます。

セントラルヒーティングシステムの欠点

セントラルヒーティングシステムは、多くの利点がある一方で、いくつかの欠点も存在します。
1. 初期費用が高い
セントラルヒーティングシステムは、ボイラーや温水循環パイプなどの設備を設置する必要があるため、初期費用が高くなります。一般的なエアコンやファンヒーターと比べると、数十万円から数百万円程度高くなります。
2. ランニングコストが高い
セントラルヒーティングシステムは、家全体を暖めるため、多くのエネルギーを消費します。高額な薪を焚べれば燃料費が高くなる可能性があります。ただし、解体薪などを使うことでランニングコストを抑えることができます。
3. 設置スペースが必要
セントラルヒーティングシステムは、システムを冷ますと燃料費が嵩みますので、ボイラーや温水タンクなどの設備を設置するスペースが必要です。
4. 故障のリスク
セントラルヒーティングシステムは、複雑な機器で構成されているため、故障のリスクがあります。故障した場合、修理費用が高額になる可能性があります。
5. メンテナンスが必要
セントラルヒーティングシステムは、煙突掃除や灰の掃除など定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスを怠ると、効率が低下したり、トラブルの原因になったりします。

セントラルヒーティングのまとめ

セントラルヒーティングはまだまだ日本では馴染みが薄い暖房システムですが、
家中が暖かく過ごせてとても幸せな暮らしができます。
近年増加する電気料金やガス、化石燃料は全てを他者に身を委ねたエネルギーの方法です。
しかし、唯一薪は身近な道具で作り出せるエネルギーです。
前述しましたが、温水を回すには少しの電力が必要です。温水を回す温水ポンプは省電力なので、災害時などの停電時は小さな蓄電池があればやり過ごすことができます。
今後、時代が進むのつれ、搾取がひどくなるでしょう。
ぜひ、今のうちに他者に依存しないライフラインの自立を目指すことを心からお勧めします。

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